店舗業績を上げるには次の3つのキーワードに分けて物事を考えると取り組むべきことがまとまります。
- 「新規顧客を呼び込む」
- 「再来店を促す」
- 「客単価を上げる」
いきなり上司から「店舗の業績を上げるために何か案はない?」と質問された時にこの3つにまとめて話が出来ると提案した内容が突拍子も無いことだとしてもしっかりまとまった良い提案が出来ます。
また、実際に業績を上げる時にこの3つにキーワードごとに考えるとより具体的な取り組みが思いつきます。
もう既に自分の働いている店舗の業績を上げる提案がいくつか思い浮かんでいるのではないでしょうか?
今回はこの3つのキーワードをより深堀して皆様の思考力・提案力を少し刺激したいと思います。
新規顧客を呼び込む
『新規顧客を呼び込む』とは
これはまだ自分のお店に来店していないお客様を呼び込むことを言います。
ここで考えなければいけないのはどのように外部に自分のお店を告知するかということです。
お店のジャンルや規模、立地で効果的な告知方法も違いますし、そもそも新規顧客に注力する必要がない店舗もあります。
まずは考えの幅を広げるためにメインで使われる外部発信ツールをお伝えします。
新規顧客を呼ぶツール
- WEB広告(google広告、Yahoo!広告、YouTube広告等)
- SNS広告(インスタ、X、TikTok等)
- 駅看板、野点看板
- 駅のティッシュ配り
- 口コミ(友人紹介)
駅前店舗だと駅の構内看板、駅前のティッシュ配り、WEB広告、SNS広告など様々な広告手法が思いつくと思います。しかしこれがコンビニ営業だったらこれらは行わないと思います。自分のお店のジャンルを理解し新規顧客を呼ぶには何が適しているのか、そもそも必要なのかを考えて提案してみてください。
再来店を促す
この『再来店』が店舗運営の一番重要視しなければいけないワードです。
わかりやすく言うと「どうすれば今、目の前にいるお客様がまた明日も来てくれるか」を本気で考え抜くことです。
これを考えると今、この記事を読みながらも考える力がある皆様なら様々なアイデアが出てくると思います。しかしこの言葉の凄いことは店舗で働きながらも次から次へとアイデアが出てくるところなのです。
少し考えの幅を広げるために再来店向上に繋がるアイデアを以下に並べます。
- お客様への接客は十分か。(また来たいと思ってくれる程の接客になっているか、逆に二度と来たくないと思わせていないか)
- 帰られるお客様に来店動機を伝えられているか。(明日はこんなことやりますので是非明日もご来店ください など)
- 店内はキレイか(見慣れてしまっているが実は汚れていることは店内でたくさんあります。)
- 店外はキレイか(入退店するお客様の印象を悪くしていないか)
- 店内の空調は快適か(暑い、寒いでお客様に「お店を出たい」と思わせていないか)
- 店内の臭いは問題無いか(臭ければお店の印象は当然悪くなります。特にトイレは清潔に保ちましょう)
- 店内のBGMの音量は問題無いか、スピーカーが劣化していて音割れしていないか
- 販促物が曲がっていないか、サイズは適切か
- 外のノボリは劣化していないか
- 店内外に蜘蛛の巣は無いか
- 自転車は整列されているか
ひとつひとつはすぐに対応出来そうですが精度を上げようとすれば実は中々難易度が高いです。
例えば「トイレを清潔に保つ」というお題に対してマジックリンを購入しひたすら磨いて芳香剤を置くことでそれなりになると思いますがそれでは清潔を保つことにはなっていません。
日々の清掃は誰がいつやるのか、その時に何を使うのか、営業中の定期清掃はどのタイミングで行うのか。日々清掃する箇所、週ごとに清掃する箇所、月ごとに清掃する箇所を分けて運用する。。。。
と考えると大変だと思いますがここまでしないとせっかく清掃しても維持が出来ません。
継続出来る仕組みがないと気付いたら再来店し辛いお店になってしまいます。
この記事では業績を上げるためにアイデアを生み出すことを主軸にお話ししておりますが頭の片隅に「継続する仕組み」を導入しなくてはいけないことも覚えておいてください。
客単価を上げる
これは商品の金額を上げることもそうですが、お客様にプラス一品を注文して頂くも当てはまります。
コンビニで言えばレジの横の大福、スーパーのレジ前のガムや乾電池、ファミレスのスイーツフェアなどがそうです。
どうすればお客様の購買欲求を高められるかを考えます。
そこで一つ紹介したい心理プロセスの法則があります。
それがAIDMAの法則です。
これは100年程前から使われている法則で消費者が商品やサービスを購入するまでのプロセスを表したものです。
- Attention(注意・関心): 消費者がまず商品やサービスの存在に気付き、注意を向ける。
- Interest(興味・関心): 商品やサービスに興味を持ち、もっと知りたいと思うようになる。
- Desire(欲求): 商品やサービスが欲しい、購入したいと思うようになる。
- Memory(記憶): 商品やサービスについてある程度記憶に残る。
- Action(行動・購入): 実際に商品やサービスを購入する行動を起こす。
どうすればお客様の購買欲求を高められるのかを更に上記の5段階に分けることで考えを細分化し絞ります。そうすると「どうやって興味関心を持ってもらうか」を考えるようになりアイデアの方向性が定まります。
AIDMAの法則は商売人であれば一度は聞いたことのある重要ワードとなります。
これを機会に覚えておきましょう!
まとめ
今回は業績を上げるために3つのワードを紹介しました。
- 「新規顧客を呼び込む」
- 「再来店を促す」
- 「客単価を上げる」
皆様の店舗勤務経験が店舗の業績を上げるのに必要です。
出来ること・出来ないことは後で議論するとして、まずは業績を上げるためにどんなことが出来るのかを一つでも多く書き出しましょう。
皆様のご活躍を心より祈っております。
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