「来週から○○店の店長として勤務してください」
突然、このように言われて初めてその店舗に行って何をすると思いますか？？
店舗では既に組織が出来ています。その中にいきなり組織の長としていきなり飛び込むのです。
店長も同じ人間です。緊張と不安を少なからず抱いて新たなお店に足を踏み入れます。
しかし店舗で働いている従業員も一緒で『どんな店長が来るんだろう？』と興味と不安でいっぱいです。だからこそ最初の1歩がとても大事なのです。第一印象でスタートが変わります。
ここでは少しでも皆様が良いスタートを切れるように精一杯応援させて頂きます。
実は予想以上に着任日に出来ることは少ないです！だからこそ最初に行うのはこの３つに絞りましょう！
- 明るく大きな声で挨拶
- 簡単に自己紹介
- 『お願い』
明るく大きな声で挨拶
面接と一緒で第一印象を大切にします。店長はその店舗の最終意思決定者です。
その人が元気が無かったり、声が小さく頼りない感じだと部下はついてきません。
正確な言葉は忘れましたが何かの本で「上司は部下の性質を見抜くのに時間が掛かるが、部下が上司の性質を見抜くのは一瞬」という内容を読んだ記憶があります。
なので堂々と自信に満ちた感じで先手の挨拶をします。
ここで『快活で良い店長』というイメージを持ってもらえれば相手に一貫性のバイアスを与えることができます。一貫性とは「人は一度決めたことに対して一貫性を持ってしまい、違う意見を受け入れづらい心理状態になってしまう」というものです。
つまりここで
「この店長は元気で良い店長だな」と思ってくれればその後は挨拶をしただけで「やっぱり挨拶してくれて良い店長だ」となります。
逆に「この店長は挨拶もしないしそっけない店長」という印象を与えてしまうと挨拶をしても「なんか身だしなみがだらしないんだよな」など悪いところが目についてしまったりします。
第一印象は予想以上に大切なのです。
まずは笑顔で元気よく挨拶しましょう。
これが皆様を成功させる一番の武器となります。
簡単に自己紹介
当たり前のことですが、自己紹介はオドオドしたり声が小さかったりしてはいけません。
ここでは前の配属先や趣味、どういうお店にしていきたいのかなどを話します。
「皆様、おはようございます。昨日までは○○店の店長として勤務していました。この土地に来るのも初めてなのですが、趣味がラーメン屋巡りなのでしっかり引継ぎが終わったら近くのラーメン屋を検索しようと思っています。美味しいところあったら教えてください！私はあまり張り詰めた空気の中で仕事をするのが苦手なので皆で笑い合ったり、悔しがったりしながら店舗の業績を上げていきたいと思っています。厳しさも大切ですがそれより私が重要視しているのは「正しさ」です。私も間違ったことを言うと思うのでその際は遠慮なく「こうじゃないですか？」と教えてください。これからよろしくお願いします」
上記のように取っつきやすさも伝えながらも自分が大切にしている信念も伝えることで少し締めます。
最後は歩み寄る姿勢があることを伝えます。
店長とはその肩書だけで発言にパワーを与えます。理由は簡単で店舗で働いている人間からすれば雇用に関わる大きな存在が店長だからです。
だからこそ威圧的な発言をすれば自分が思っている以上の圧力を相手に与えてしまいます。初対面ならなおさらです。言葉選びは慎重になりましょう。
『お願い』
最後に『お願い』と書きましたが、ここでは一通り挨拶と全体への自己紹介が終わったら自分の右腕になる部下（副店長や社員など）から１対１で面談し「不慣れなところが多くあるので支えてほしい」とお願いをします。そして「一緒に良いお店を作っていこう」と鼓舞します。
これを初日・2日目に出来るかで働きやすさが変わります。
正直、別店舗への店長配属の初日は前任者との引継ぎで1日が終わります。
しかし引継ぎに時間を割き過ぎて挨拶も自己紹介もしないままでは信頼関係の構築は出来ませんので私は今回挙げた３点は必ず行うように心がけています。
当たり前のことしか書いていなくて物足りない人もいると思うので次に行うことも簡単にお伝えします。
- 外部販促の確認
- 店内販促の確認
- 店内外の清掃状況の確認
上記３点です。
外部販促の確認は外向けの集客するための販促の確認です。
DMやWEB広告、SNS発信などが近隣競合と比較して自社のほうが優れているのか確認します。
劣っているところ、自分の店舗が足りていないところはすぐに解決出来るところは即日解決します。
これで集客装置の確認を行います。
店内販促の確認は店内のPOPを見た時に劣化しているもの、そもそも間違っているもの、位置の確認を行いお客様に見せられる販促が掲出されているか確認します。
店内外の清掃状況の確認については店内であれば窓ガラスや床、埃が積もっていないか、蜘蛛の巣が無いかなどを確認します。店外では雑草が生えていないか劣化しているものがないか（よくあるのはカラーコーンが割れてるのにそのまま出している）、のぼりは傷んでいないかを確認します。
これによりご来店されたお客様に不快感を抱かせないようにし再来店（増客）を狙います。
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